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暗い少女は明るい少女?

第52章 僕と灰音~memory~

「椿ちゃん?本当に?」

「どうしてここに?」

僕と灰音から同時に質問される椿ちゃん。

「大学がね、こっちの女子大なの。」

「大学が?」

「お父さんの友達がこっちに住んでてその娘さんと同じところ、通ってる。その子がシュウくんと灰音ちゃんのこと、よく知ってたのよ。」

「???」

「すみれちゃん。山梨すみれちゃん。」

「「すみれ!」」

僕と灰音は同時に叫んだ。
その時、僕はふと気付いた。
椿ちゃん、すみれ…
2人とも、花の名前だ。
確か、宮城家のお嬢様の名前も花の名前だった。
百合。

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