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暗い少女は明るい少女?

第14章 すみれの話

クリスがしんみり言う。
その後3階の科学館をじっくり見た後、プラネタリウムを見に行った。
夏だったので紹介された星座は
12星座の蠍座や射手座、夏の大三角形の星々。白鳥の尻尾と言う意味を持つ白鳥座のデネブ、織姫星として知られる箏座のベガ、彦星と言われている鷲座のアルタイル…。
すみれは昔のことを思い出した。

(昔はよく星を見てたっけ。) 

すみれが小学生の上がる少し前だった。
ある朝、少年がやって来た。長身で端正な顔立ちだった。
父が言った。

「今日からお前の世話をしてくれるクリスだ。」

クリスは頭を下げた。
彼は夜、すみれに星を見に行かないかと誘った。

(そっか。クリスはまた星を見たくて私を博物館に誘ったのかな?)

すみれにはこのシャレた方法がおかしかったのだった。
プラネタリウムを見終わった後、ユニが言った。

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