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暗い少女は明るい少女?

第53章 僕の弟

そして…
希一は100均で買った小さなホワイトボードに走り書きをすると百合の目の前に付き出す。
ボードにはいつも丁寧な字の希一には似つかわしくない荒っぽい字で

『何も知らないくせに!勝手にほざいてろ!』

と書いていた。
希一は百合に背を向けると僕の手を引っ張る。
帰ろうという意味だ。
僕は頷くとポカンとしている純を促す。

「帰ろう。」

もう用がないと言わんばかりに僕たちはその場を去って行った。

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