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暗い少女は明るい少女?

第53章 僕の弟

翌日
希一は学校を休んでいた。 
声が出ないことを風邪だと言って先生に当てられても答えられないとすることも出来たろう。
それなのに希一は休む。
何かしら他に理由でもあるんだろうか。
成績が良く、予習復習を怠らない希一は学校を休んでも勉強面では支障は無いだろうが。

「なあ、希一…」

僕は弟が答えられないのをついつい忘れそうになりながら声を掛ける。

「…これからどうする?」

「…」

きっとはホワイトボードに返答を書くこともせず、ただ僕をジッと見つめていた。

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