無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

すみれはお嬢様である。だから仕草の1つ1つでもお嬢かどうかは分かる。

（今のはどっかのお嬢と見た。）

食堂を出たすみれとクリスはトイレに行き、ユニは待っていた。すると、さっきの少女が近づいてきた。

「あっ、さっきの…！」

「ねえ、ちょっといい？」

ユニはその少女に人目につかない場所に連れて行かれいきなり突き飛ばされた。

「きゃあっ！」

声を上げたが誰も気づくはずがない。

「私のお気に入りの服を汚すからよ。」

「汚したくないならそんな服着てくる方が間違いじゃない？」

凛とした声が響いた。

「すみれさんっ！」

ユニが叫んだ。
その少女が眉を顰めた。

「すみれ？山梨すみれか？」

「ええ。やっぱりお嬢様ね。その気位の高さは宮城百合（みやぎゆり）嬢と見た」