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暗い少女は明るい少女?

第53章 僕の弟

それから数日間は何も起こらなかった。
僕は相変わらずいつも通りに学校に行っていた。
希一は…
やはり高校へ行かない。
一応、その日に学校で習う分は家できちんと勉強しているようだが。

「過剰なストレス…。ストレスの発散。普通のストレス発散法って役に立つかな?」

「どうしたの?柊一くん。」

僕は危うく飛び上がるところだった。
学校の談話室で自販機で買ったカフェオレ片手に図書館で借りてきたストレス発散について書かれた本に目を通しているとよく知っている人物に声を掛けられた。

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