
暗い少女は明るい少女?
第54章 ティリンスの答え
僕たちはまず自然館から見ていくことにした。
久しぶりに来たせいか今まで無かった展示物が増えており、希一は僕の腕を引っ張り歩き回る。
『あれ、スゴいな。兄さん。』
そう言うような顔をしてある展示物を指差す。
『あれ、みてみて!おにいちゃん!』
僕はハッとした。
希一の姿が昔の彼の姿と重なった。
そう言えば、小さい頃はしょっちゅう僕の手を引いて走り回っていたっけ。
希一はニコニコしていた。
僕はその時、不思議と希一の明るい笑い声が聞こえた気がした。
久しぶりに来たせいか今まで無かった展示物が増えており、希一は僕の腕を引っ張り歩き回る。
『あれ、スゴいな。兄さん。』
そう言うような顔をしてある展示物を指差す。
『あれ、みてみて!おにいちゃん!』
僕はハッとした。
希一の姿が昔の彼の姿と重なった。
そう言えば、小さい頃はしょっちゅう僕の手を引いて走り回っていたっけ。
希一はニコニコしていた。
僕はその時、不思議と希一の明るい笑い声が聞こえた気がした。
