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暗い少女は明るい少女?

第14章 すみれの話

「いえ。1時間も前に出ましたが。まだ着いてないんですか!」

「ええ。」

「おかしいですね。1本道ですし、30分もあれば着くはずですし。」

ハッと思い立ったようにクリスは言った。

「私、今からそちらへ向かいます。」

「はい。お願いします。」

クリスは急いで家を飛び出した。
家を出た途端にクリスは人とぶつかった。

「うわっ!」

「す、すみませんっ!」

ぶつかったのはよく知ってる子だった。

「ユニさん!」

「え?クリスさん?」

「なぜここに?」

「変な電話がかかって来たんです。」

「なんて?」

「すみれさんを誘拐しただとか。多分いたずらじゃないかと。」

「それ、多分本当だ。」

「え?本当っ?」

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