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暗い少女は明るい少女?

第14章 すみれの話

「ユニさん、頼みがあるんです。S高校へ行って下さい。そこの如月と言う先生に今の状況を簡潔に知らせて下さい。」

「いいですけど。クリスさんは?」

「お嬢様を助けに行く。」

「助けにって場所は分かるんですか?」

「実は秘密で発信機を持たせているので。」

「ハッシンキ?」

首をかしげるユニに笑いかけ、クリスは走って行った。
発信機が示している場所はお屋敷だった。

「やっぱり百合さんか。」

クリスは裏手に回り、勢いをつけ柵にぶら下がり、飛び越えた。

「侵入成功。」まず近くにあった部屋を覗いた。
運がいいことにすみれがいた。
しかし百合と執事らしい人がいた。仕方がないが飛び込むしかない。

「失礼。」

いきなりの侵入者に百合も執事も呆気にとられた。

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