テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第54章 ティリンスの答え

「北条…柊一くんだったよね?君の弟さん…希一くんは声が出なくなったらしいけど…」

「えっ?ええ。クリスさんが前にあなたに話した通りです。」

百合は眉をしかめる。
ティリンスさんが百合を静かに見つめた。

「クリス兄さんが言ったのが本当なら希一くんが声を失った原因はお嬢様だそうですが…」

「そ、そんなわけないじゃない!」

ティリンスさんはキツい顔をして百合に言った。

「わたくしは今まで宮城百合様を信じておりました。しかし、今ほどお嬢様を疑ったことはありません“百合さん”お願いします。本当のことを教えて下さい。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ