テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第54章 ティリンスの答え

ティリンスさんに言われ、百合は開き直った。

「…そうよ。私が希一くんの声を奪った張本人。所謂、希一くんの過剰なストレスの原因よ。」

百合はそう言ってクスクス笑う。
僕はカッとなりながら無理矢理自分を抑え込む。
ティリンスさんは改めて百合本人から聞いて少しショックらしい。

「なぜ…です?」

「は?」

「なぜ、希一くんの声を失わせる程の過剰なストレスを与えたんですか?…希一くんのことが好きだったんじゃないですか?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ