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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

「止めろよ…」

純は静かに言う。

「何?」

「そこまでにしとけ。」

不良の1人が拳を繰り出す。
純は俊敏性に加え、反射神経にも優れていた。
動きを読み、余裕で交わすと振り向き様に回し蹴りを繰り出す。
純の長い足が見事に相手を捉える。
それからは純が全員やっつけて追い払ってしまった。

「ほら、大丈夫か?」

座り込んでる少年に声を掛け、手を差し出す。

「ああ、大丈夫。ありがとう。」

手を取った少年は純より少し背が高かった。
漆黒の髪と目が印象的だった。

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