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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

「まだ自己紹介してなかったね。僕、柊一。北条柊一。」
 
「北条ね。俺は菊川純。」

「柊一で良いよ。僕も純って呼ぶから。」

純は柊一の人懐っこさに少し驚く。
純は彼に圧倒されていた。
いや、正確には彼の“コミュニケーション能力”に圧倒されていた。
柊一は話を自分のペースに持っていくのに長けていた。
それも、ただ自分のペースに持っていくのではなく、相手のペースに合わせたまま、上手に自分のペースに持っていくのだ。
しかし、純は柊一に対しては全く悪い気はしてなかった。

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