テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

翌日

「おい、正義の味方!」

一瞬、自分が呼ばれたことに気付かなかった純は周りを見回し、自分の他に人がおらず、自分が呼ばれたことに気付いて振り返る。
そこには昨日の漆黒の髪と目の男子生徒が立っていた。

「あっ、昨日の…」

「昨日はありがとな。そっか、同じクラスだったんだね。」

「そんなお礼は…。礼はこっちの方さ。昨日、君が守ってくれた女の子は俺の妹なんだ。」

「妹?」

「双子のな。」

その男子生徒はなるほどと言う顔をする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ