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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

「不思議なヤツだなあ。アイツ。」

今日、1日柊一に振り回された純はペースを乱されぱなしだった。

「でも、面白かった。」

久し振りに心を許すことが出来そうなヤツだった。

「北条柊一…か。」

「純?」

「あっ、いや。」

美奈はサラリと言う。

「昨日、私を庇ってくれた子だよね。北条くんって。同じクラスなの気付かなかった。」
 
クラス替えしてまだ間もないこの時機、同じクラスだったとしても見たことあるという認識ぐらいである。
無理もない。

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