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暗い少女は明るい少女?

第15章 修学旅行記

僕も随分早く来たつもりだったがみんなはもっと早く、僕はどちらかと言うと遅めだった。

「水沢灰音、来ました。」

前の方から女の子の声が聴こえた。

「おはよう灰音。」僕は声をかけた。

「おはよー。みんな早いねぇ。」 

そう言って欠伸をする。
僕がじっと見ているのを見て、恥ずかしそうに笑う。

「あはは。昨日、楽しみで寝られなくて。」

「子供じゃないんだから…。」

「そーゆー柊一も楽しみなんじゃない?」

「楽しみなのはみんな一緒さ。」

クールな声がした。
振り返ると純が立っていた。

「おはよー。」

灰音が声をかける。

「おはよう。今来たとこ?」 

そう尋ねたのは美奈だ。

「ううん。柊一の方が先。」

「でも僕は灰音より少し早かっただけ。」

つまり現在4人が来た順番は
僕、灰音、純と美奈と言う順番である。

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