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暗い少女は明るい少女?

第15章 修学旅行記

「私たちの方が早かったけど。」

キリっとした声がした。

「理美、おはよう。」

「もしかして寝坊した?みんな遅かったけど。」

夏月が笑いながら言う。

「違うわよ。」

灰音が答えるが欠伸がでた。

「ほら。」

「…と、ところで1番って誰?」

灰音が話題から逃げながら言った。

「私よ。」

答えたのはすみれだった。

「すみれなの?」

びっくりして美奈が聞く。

「うん。お嬢だから寝坊しそうと思った?」

「いや、別にそうじゃないけど意外だったから。」

「じゃあ、搭乗しますよ」

如月先生の声でみんなはトランクを引いた。
ガラガラガラ…
キャスターの音が響く。
飛行機はJAL(日本航空)だった。

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