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それでも、私は生きてきた

第60章 空白の時間

パーキングに寄っては、
アレやコレやと
眺めて
買おうとすると、
母が飛び出してくる。

悔しさと照れ恥ずかしさを感じながら、
ありがと…
と呟いては、噛り付いた。


パーキングに寄るたびに、
販売されている物がだんだん変わっていく。

懐かしい食べ物がなくなり、
それと同時に
淋しさを感じていた。


母との時間は、残りどのくらいなのか。

そんな事を考え始めていた。

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