
それでも、私は生きてきた
第60章 空白の時間
懐かしい昔話をし始めて、
だんだんと、
私が実家を離れてからの話になっていった。
私の中で、
空洞になっていた時間。
言葉に発する事もなく、
自分の中で
泥と混じった水たまり。
いつの間にか、
私は泣きながら母に話していた。
施設での仲間の話。
スタッフ研修をしていた頃の話。
辛かったこと、
楽しかったこと、
こんな料理を作れるようになった。
こんな事を皆でやった。
楽しかった。悲しかった。辛かった。
溢れるのは言葉だけでなく、
涙も心に溜まっていた毒も
流れた。
やっぱり、
私たちは親子だった。
誰にも話せず言葉に出来ず、
1人、
思い出しては声を押し殺して泣いていた事もあった。
そんな自分の表に出さないと決めていた過去が、
ボロボロと
母には
とめどなく溢れていた。
だんだんと、
私が実家を離れてからの話になっていった。
私の中で、
空洞になっていた時間。
言葉に発する事もなく、
自分の中で
泥と混じった水たまり。
いつの間にか、
私は泣きながら母に話していた。
施設での仲間の話。
スタッフ研修をしていた頃の話。
辛かったこと、
楽しかったこと、
こんな料理を作れるようになった。
こんな事を皆でやった。
楽しかった。悲しかった。辛かった。
溢れるのは言葉だけでなく、
涙も心に溜まっていた毒も
流れた。
やっぱり、
私たちは親子だった。
誰にも話せず言葉に出来ず、
1人、
思い出しては声を押し殺して泣いていた事もあった。
そんな自分の表に出さないと決めていた過去が、
ボロボロと
母には
とめどなく溢れていた。
