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それでも、私は生きてきた

第65章 再会

車の駐車場所に戸惑う彼の元に父が歩み寄った。



どうも!お世話なってますー。車、ココに止めてけれ。


地元独特の訛りを交えた父の丁寧語。
彼のバックする車の後ろに立ち、

オーライオーライオーライ!


そんな姿まで見せてもらえるとは思わなく、
父の年を取った穏やかさと照れ臭そうな優しさに涙をこらえた。




飯まだだっちゃ?ファミレスあっから。



え?パパ、ファミレスいいの?

おぅ。ファミレスっつーのしかねぇぞ。



昔から、
パパが外食するのも珍しかった。
居酒屋などのお酒の場にも出歩かない人だった。

気が向いて
ラーメン食いに行こう。
が、年に1度あるかないか。くらい、外に出歩かない人だったから。驚いた。

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