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それでも、私は生きてきた

第65章 再会

3人で5分程度、並んで歩いた。

久しぶりだなぁ
大人の顔になったなや
パパ年取ったね
お兄ちゃんいくつですや?


そんな当たり前のような会話が、
初めて出来た会話のようで
笑顔が止まらなかった。


ファミレスの中では昔話や最近のお互いの日常。


父は覚えていた。

ユリが実家出た時も、パパ出張だったよなぁ。行ってくっからーって電話もらったの覚えてっと。


その話をしながら、父の表情はなんだかとても寂しそうに見えて申し訳なくなった。



私の人見知りな性格は、父譲りだから、父は彼に対して
恥ずかしさと照れ臭さがあったと思う。


なのに、
オライの会社は、兄ちゃんくらいのやろっ子いっぱいいんだぁ。

と、慣れてる風に一生懸命、話しかけてくれていた。

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