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それでも、私は生きてきた

第65章 再会

食事が終わり、
また3人でゆっくりゆっくり歩いた。


別れの時間が嫌で嫌で…
わざと、靴に石コロ入った!なんて立ち止まったのを覚えている。


宿泊先に到着し、
車の中から
お弁当とビールを取り出して


パパにお土産!コレ、荷物になるから食べたら弁当箱は捨てちゃってもいいかんね。で、ビール彼氏から。


なにやー。捨てらんねぇべー。ビールまで。すんませんなぁ。


照れ隠しのしかめっ面一つくらいするだろう。と予想していたのに。

彼には、

ウチのお父さん、照れ屋だから恥ずかしくてしかめっ面とかするけど照れ隠しだから気にしないでね。
と、何度も何度も先手を打ったが

何一つ無意味だった。


最初から最後まで。

手を振って照れ臭そうな笑顔で父は、見送ってくれた。

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