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それでも、私は生きてきた

第66章 母の告白

それからも父との電話や覚えたてのメールを何度かやり取りした。

メールの見方だけは、私が実家にいた頃に教えたけど
いつの間にか
簡単なメールの打ち方まで覚えた様子で

元気ですか。パパは酔っ払って寝るところです。

と届いた時には、
嬉しさと驚きと寂しさを感じたものだった。


父との再会前に、
母には
父に会いに行ってくる。と伝えた。

父との再会を終え、
父との感動の思いを

「パパ変わったねー!嬉しかった」
と、母に報告をしたりした。


その時の母のメールは、

パパすごいでしょう?変わったでしょ。コレもお母さんのチカラ?

なんて笑って戯けていた母の本音には気付いてあげれていなかった私。

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