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それでも、私は生きてきた

第67章 残酷な選択肢

検査薬…やったよ。



彼の元へ検査薬と説明書を持って行った。

線は、2本。



手を震わせながら、彼の前に差し出した。

私の視線は、震えた手に持つ検査薬。
彼の顔を見れなかった。



期待と不安が重なり合い、大きくドクンドクンドクン…と。心臓が激しく踊る。振動が手先、足先、頭の先にまで伝わり、全身が小刻みに揺れている気がした。




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