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第3章 一年前




翌朝、出された朝食があまり喉に通らない。



「百合子様、
お食べにならないと体に毒ですよ。」



宮本が心配そうに私を見る。




「分かってるわ。」



二年前から私の病気が悪化しているから、身の回りに不思議なことが起きるのね。



食べなくては。



私は無理矢理口に食べ物を押し込んでは胃へと流し込んだ。


これでいいのよ。



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