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第3章 一年前




これで幻覚にも幻聴にも頭痛にも悩まされない。



その為には何でもする勢いで薬を多めに飲む。



現実へ帰りたいのか、現実から離れたいのか分からなくなっていた。



何が現実かも分からない。



見えなければいい。聞こえなければいい。




壊れかけの電池切れの時計が電池を新しく入れてやっと動くような感覚だった。




日に日に身体が更にだるくなっていった。

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