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第3章 一年前




「民江さん、あれは何かしら?」



「ご先祖様のお墓ですよ、とても古くなったので、以前新しくしたんですけどね…」


「今度お墓参りしたいわ。」



「そうですね、
百合子様がもう少しお元気になられてからのほうが良いですわ。」



「そうね…」




元気になる日が来るのだろうか。
日に日に衰弱しているのに…


私もいずれあのなかに入るんだわ。



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