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ハルカ

第2章 ~始まり~

今日は、指輪が出来上がる日だ。
結婚式まで1週間。

とりあえず、順調に進み、結婚式を待つだけだった。



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弘基side

今日、指輪が出来上がる。
仕事前に取りに行こう。


そう思って、仕事前に1人で取りに行く。
悠はブライダルエステだかっていうのに行くらしく、俺のほうが時間があった。

結婚式まで、後1週間か。
楽しみだな。







指輪を受け取ったのが、18時。
店まで15分程だから、歩いて行く。

指輪を手にしてみて、また結婚の実感が湧く。
あぁ~俺は悠と結婚するんだ。
そんな事を考えていたら、横断歩道の先に愛しい人を見つけた。
悠も俺に気付いたのか、そこで待っててくれてるみたいだ。

俺は、うれしくなって走り出す。
信号は青だ。

俺の目には、悠しか映っていなかった。

悠まで、後100mというところで、右横から光が見えた。






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キキィーッ
ドンッ…

『キャー』『ひっ…人が跳ねられたぞっ!』

『ひっ、弘基!?』

ハァハァ…
『弘基!弘基!!っ嫌ぁ嫌ぁー』


横断歩道で、弘基が車に跳ねられた。
私の目の前で。

急いで、弘基に駆け寄る。
血がいっぱいの弘基に声をかけるが、反応がない。
誰かが、通報してくれたのか、救急車てパトカーが来た。

一緒になって弘基と救急車に乗る。

弘基の手にはジュエリーショップの紙袋がある。
中味は、結婚指輪だ。

弘基は、意識がない。
救命士の人が一所懸命に処置をしてくれている。
血だらけの弘基。
傷だらけの弘基。

私の弘基。


私は、ただただ祈る事しか出来なかった。

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