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ハルカ

第2章 ~始まり~

結局が決まってからは、忙しい日々だった。

式場関係は、弘基のご両親が決めてくれるが、招待客のリストやらドレスやら結婚指輪なんかは自分たちで決める。

招待客は、あまり呼ばず本当に仲の良い友人のみにした。
弘基が15人ほど、私なんかは8人ぐらいだ。
後は、おかまバーのスタッフに両家の親戚ぐらい。

ドレスは、シンプルなプリンセスラインのドレスにした。背中に大きなリボンが着いている意外の装飾はなく、裾のレースが可愛かった。

結婚指輪は、迷いに迷った。

弘基がお金持ちのボンボンだということが今わかった。
指輪にそんなお金なんて無理!!!!
なのに弘基は、やたら高いのにする。
結局、私に従ってもらい、こちらもシンプルなシルバーリングのみにした。
シルバーリングに、私の誕生石のアメジストが1つ埋まっている。
私の指は、7号だ。
指輪に掘る言葉は、互いの名前にした。
出来あがるまで、3日。


この時で、結婚式まで10日に迫っていた。

ギリギリ間に合いそうだ。






間に合いそうだが、間に合わなければ良かったのかもしれない。

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