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ハルカ

第3章 ~日常~

悠『お疲れ様でしたぁ~』

am3:00

仕事が終わった。



あれから2年。
いまだにこの店で働いている。



あれから変わった事と言えば、弘基が居ない事と私の左手の薬指にはあの結婚指輪が光っていること。

店のスタッフもほとんど変わり、松本さんと森さんのみが、まだ働いていた。




政基『悠、明日は何してるの?』

悠『明日は、弘基の墓参りに行きますよ。
政基さんも行きますか?』

政基『あゆみよ!もぉ~いつになったら、呼んでくれるの?』

悠『だって、それ源指名でしょ?ノンケのくせに。』

政基『っち。』

悠『ほら!素が出た!』

政基『ほら!って。私は私よ~。』

悠『はいはい。で、行くの?行かないの?』

政基『明日は、私が連れてってあげる。父さん達も悠に会いたいってさ。』

悠『そっか。』



『悠さんとあゆみさんってどういう関係ですか?』
先月バイトに入った吉永 美沙ちゃん(20歳)が突然質問してきた。


ん~
政基『家族』
悠『家族』


正解のようで不正解だ。

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