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ハルカ

第3章 ~日常~

吉永美沙ちゃんは、大学生。
先月からホールのアルバイトだ。

女の子を雇わなかった政基さんは去年から女の子も採用の視野に入れて、美沙ちゃんはこれで3人目。
今までの2人は、周りのイケメン目当てで仕事が疎かになっていて、1カ月ほどで辞めてもらっていた。

美沙ちゃんは、そんな事もなく仕事はしっかりしてくれている。

でも、政基さんの事が好きみたいだ。



吉永『あゆみさんのネックレスの指輪と悠さんの左手の薬指の指輪って、同じですよね?』

政基『そうよ~』

吉永『2人って、付き合ってるんですか?』

政基『付き合ってないわよ~』

吉永『じゃあ、それ何ですか?』

政基『とても、大切な物』

吉永『…あゆみさんにとって悠さんって、なんですか?』


だんだんと美沙ちゃんの口調がきつくなる。
目も鋭い。

政基『私にとって悠は~…何かしら?』

悠『私に振らないでよ!?』

急に話しを振られてもわかりません。




『すいません。表の張り紙見てきたんですが、スタッフ募集してますか?』


突然の来客。
バイト希望者らしい。


ふと顔を見ると、そこには弘基にそっくりな男の子が居た。

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