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ハルカ

第1章 ~プロローグ~

今日は、日曜日だ。
客の入りが多い。


『弘基く~ん。今日は、何時まで?』

1人の女性客が弘基を誘っている。

弘基『今日も閉店までですよ。』

《flower》の営業時間は、19時から3時まで。
定休日は、月曜日。
だからか、日曜日に誘いをかけてくる客が多いらしい。

『閉店まで、後1時間ね。私待っててもいいかしら?』
という女性客。

そんな話を聞いていたのか、政基さんが
政基『ごめんなさいねぇ。
今日は、この後スタッフで会議があるんですぅ~。また、今度誘ってあげて。』

そんな事を言われた女性客は、
『そうなの~?じゃあ、待ってても無駄って事ね。
また今度にするわ。』

とあっさり帰ったそうだ。

私は、裏方だ。
この現場を目撃したわけでないが、知っている。
情報源は、政基さん。
おしゃべりが、大好きなのだ。

政基『あ~今日、延ばしに延ばしてきた悠ちゃんの歓迎会をこの店でやるわ。でたい人~?』

そんな事を、閉店後のスタッフルームで話している。

『はい。』と返事をしたのが、弘基に松本さんに桐生君に森さん、後は今日シフトだったアルバイトの男の子が3人。
山口 啓吾君(22歳)、大野 隆也君(19歳)、渡瀬 遊君(23歳)だ。

この10人で、このお店で歓迎会を行うことになった。
私が働いて、3週間後だった。

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