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ハルカ

第1章 ~プロローグ~

am:4:25
                 歓迎会が始まって1時間が経過しただろうか。
男の子の飲み会は、こんな感じなのかな?と呆気にとられた。

悠『はい。ビールです。どうぞ。』
私は、片手に3つずつのジョッキ生を持ってテーブルに着く。

もう何往復しただろうか。
皆ザルなのか。
いい飲みっぷりだ。

桐生『悠さんって、今彼氏とか居ますか?』

不意にきた質問に

悠『あ~どうでしょう』

と変な返事をしたのが間違いだった。

桐生『えっ?居るんですか?』
政基『誰よ~。』
弘基『マヂ?!』

悠『居たら変ですか?』

桐生『嫌ぁー俺、悠さん狙ってたのに。』

弘基『ハァ?』

悠『えっ?何言ってるんだかぁ~。桐生君飲みすぎだよ。』

桐生『本当っすよ!狙ってたのに。彼氏って、どこの人っすか?』

悠『いやいや。あはは……』


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えっ?悠さん、彼氏が居たの?
そんな感じには見えなかったけどな~。
この3週間、仕事でしか会えないし、話しもしてないけど、少なからずそんな気配はなかったし。
本当に居るんだろうか…


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桐生『居るんですか?』

悠『今は、居ないよ~。』

桐生『今は、って事は居たんですか?』

悠『居たら変ですか?』

桐生『そうじゃないっすけど~。なんで、別れちゃったんっすか?』

悠『桐生君突っ込みすぎじゃない?』

政基『そうよ~。言いたくない事ぐらいあるわよね~?
1年も付き合った彼氏に浮気されて、相手の女の子が妊娠しちゃって別れたなんて、言いたくないわよね~。』

悠『政基さんっ!!!?』

政基『あら?ごめんなさいねぇ。つい。』

悠『全然悪いなんて思ってないみたいですけど?』

政基『酔っちゃってつい!!』

悠『酔っちゃってって、政基さん、お酒飲んでないじゃないですか!!!!?』

政基『うふっ♡』


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マヂ?!
そんな事があったんだ…
それは、辛かっただろうな。

って、兄貴はなんで知っているんだ?

そういえば、このところ2人で居る事が多い気がする。
悠さんは、兄貴の事が好きなのかな?

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