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愛のため。

第125章 五円玉。

もしかしたらの最後の日に聞いた
彼が思いついた私が全てを捨てて
彼の所へ行ってしまう方法。


どんな方法?


「五円玉」


え?五円?


「五円玉と糸…」


え?…もしかしたら催眠術…?


「そう。サナに催眠術をかけて…」




…本気で…結構本気で、
こんなこと考える人なのだ。彼は。
…馬鹿だ。
だから私は5歳も年上の彼を

かわいい。

と、抱きしめた。

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