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愛のため。

第136章 愚痴。ただの。ごめんなさい。

どんな神経してるんだろう?

パーティーで出会った人との初デートの話を私にする。
そのデート当日の昼に抱きあって愛してるだの、大好きだの言っていた私にする。

女の人の前で泣いてしまった?
次会うのでもう最後だって。
…もう駄目だ、とすっかり失恋気分で。
でも次も会うんでしょうに?

どんな神経してるんだろう?
なんか呆れるのはとっくに通り越して、真面目に恋愛相談。
「そんな人のことなんかほっといて私だけを見てよ!」
…なんて言える立場でもないから、真面目に恋愛相談。

どんな立場で話を聞いている?
嫉妬心は自分の中から遠ざけて、馬鹿な兄を心配する妹気分。おかしいよね?
でも、なんか…慣れた。
何回もこんなことあって。

この人は毎回、本気なので。
私を愛してると抱いた気持ちも本気であれば、
デートのお相手と上手くいきたいと思う気持ちも本気。
…なんて私はややこしい人を好きになったんだろう?

一緒になれる人を愛する。
…そうなんだって。じゃあ仕方ないよね。じゃあ一緒になれない私を早く手放してくれたらいいのに。
私を略奪なんて、絶対に成立しないことなんて言ってないで。

明日はバレンタイン。
何か起こるのか?
知らない。どうでもいい。

でも、頑張れお兄ちゃん!

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