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愛のため。

第146章 明日はデート。

明日くらいはお互いの目の前で
他の人とかの携帯にとらわれるのは
やめようね。

最後のデートだし。
また、いつもの、
最後のつもりとかじゃなく。
本当の最後。


どうしてかって?
やっと気づいたの。
あなた一人じゃ寂しいからと
私のしてきたことは
ただのお節介だったと。

前に彼が言ってたとおり。
彼は一緒になれないんなら
愛せないんだ。

そっか。やっと気づいた。
勝手に、お節介にも、
私は愛していたんだ。

そして、あの人は
私が愛してるからこそ、
それを返してくれていただけで。
一緒になれない私とはちゃんと
距離をとっていた。


そうだったね。
本当のあなたは
一時間に一回メールが欲しい、
っていうぐらいに
盲目的に愛する人だったんだ。
でも、
今の私にはそんなことは求めない。
それどころか
私のメールを放置までしてくれる。

そう。
もう、私を愛してなんかいないんだよ。


…気づいた途端、
私の中でキラキラとしていた何かが
消え去った。


だからごめんね。

だからちょっとあなたに対して冷たい。

あなたと繋がっていたいから、
私じゃない人の女心についての
相談まで受ける?
そんな惨めなことはもうしたくない。


明日、自然にデートできるかな。私?

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