あかずきんちゃんと狼さん
第2章 始まりの終わり
誰かの呼ぶ声でクロエは目を覚ました。
「クロエ!!おきなさい!まったくもう!」
「ん。。ママ??」
そこはクロエの家のそばにある池の畔だった。
クロエはあかずきんを深くかぶり、木によっかかり眠っていた。
「あなたいつからここにいたの??おばあちゃんの所へ行くって言うからパンとジャムを持たせたのに。一人で全部食べたの??」
ママは空のバスケットをほらっ!とクロエに見せる。
そのなかには空っぽのジャムの瓶と、パンくずだけが入っていた。
「こんなに濡れて!池で遊んでいたんでしょう。しょうのない子」
深いため息をつくママの言うとおり、クロエは水をかぶったかのようにびしょびしょに濡れていた。
「ほら!立って!」
手をつかまれクロエはまだぼーっとしたまま立ち上がる。
初夏の風が気持ちよく、あかずきんの長いマントの裾をなびかせる。
なんであたしここにいるんだろ・・
ゆっくりついてくるクロエに振り向いたママはクロエの姿を見て、森にこだまするぐらい大きな声で叫んだ。
「まぁぁ!やだクロエ!!あなた服はどうしたの!?」
狼は木の上でまたくくっと笑っていた。
「クロエ!!おきなさい!まったくもう!」
「ん。。ママ??」
そこはクロエの家のそばにある池の畔だった。
クロエはあかずきんを深くかぶり、木によっかかり眠っていた。
「あなたいつからここにいたの??おばあちゃんの所へ行くって言うからパンとジャムを持たせたのに。一人で全部食べたの??」
ママは空のバスケットをほらっ!とクロエに見せる。
そのなかには空っぽのジャムの瓶と、パンくずだけが入っていた。
「こんなに濡れて!池で遊んでいたんでしょう。しょうのない子」
深いため息をつくママの言うとおり、クロエは水をかぶったかのようにびしょびしょに濡れていた。
「ほら!立って!」
手をつかまれクロエはまだぼーっとしたまま立ち上がる。
初夏の風が気持ちよく、あかずきんの長いマントの裾をなびかせる。
なんであたしここにいるんだろ・・
ゆっくりついてくるクロエに振り向いたママはクロエの姿を見て、森にこだまするぐらい大きな声で叫んだ。
「まぁぁ!やだクロエ!!あなた服はどうしたの!?」
狼は木の上でまたくくっと笑っていた。