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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第1章 「夏祭り」 火神×黒子

夏祭りも終わり、また部活もすぐに再開される。

2年生たちは早めに部室に入り浸り、黒子たちを待ち伏せしていた。


「黒子たち、上手くいったかな」

日向は半分ニヤけながら言う。


「まぁまぁ、様子見ようぜ」

木吉が日向に少し呆れ笑いしながら言葉を返した。


雑談をしながら待っていると、部室の戸が開く音がした。


「おはようございます」

「うーっす」


「おー、来たか」

「あ、火神が屈みながら戸をくぐる。キタコレ」


と日向と伊月の二声が響いたかと思うと、それを機に部室が一気に静まり返った。

黒子と火神の手に注目して欲しい。


そう、手を繋いでいるのだ。


「どうしたんですか?先輩方」


「あ、や…その。なんて言うか、…進展したな!お前ら!」

苦笑いを浮かべて手元を見ながら、木吉が2人に声を掛けた。


「あ、やべ、手離してなかった」

火神は慌てて手を離す。


「もう離してしまうんですか?」

黒子は火神を見上げながら言う。



じゃなくて、此処はあくまで部室なので、2人の世界に入られると困る為小金井が止める。


「ちょっ、ストーップ!」

「もう始めるぞ」

それを助けるように日向も止めに入る。


「あ、すみません」

2人とも真っ赤な顔をしてぺこりと礼をする。


それを見て2年生は部室を退散する。


「作戦成功だな!」

皆でヒソヒソと、作戦成功だ、と言い合い、ハイタッチをする。

「あとでカントクにも伝えなきゃな」

「そうだな」



こうして2年生たちの作戦は成功に終わった。

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