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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第2章 「俺が君を溺愛するお話」 高尾×緑間

「高尾、きたのだよ」

「真ちゃん!」


真ちゃんはこうして、毎日俺の所に会いに来てくれる。

のではなくて、此処、秀徳高校バスケ部を見学に来ている。


「しっかり見てってね」

「わかってるのだよ」


そう言うと、真ちゃんは背負っていたランドセルを降ろして、積み上げてあるマットの上にちょこんと座る。

さて、此処からが毎日の茶番。


「真ちゃん、今日のラッキーアイテムは?」

「くまさんのぬいぐるみ、だ」


ランドセルの中から熊のぬいぐるみを出し、それをぎゅっと抱き締める。


「真ちゃんマジ可愛い」

「う、うるさいのだよっ」


頬を赤く染めてそっぽを向く真ちゃん。

ああ、本当に可愛い。


「おーい、練習始めるぞー」

主将の声で練習が開始される。


「始まるから、今日も最後まで見てってな」

「うん」


そうして、俺は真ちゃんから離れる。




いつも通り練習のメニューをこなし、休憩に入る。

その休憩に、俺は真ちゃんの所へ駆け寄る。


「どうだった?」

「べんきょうになったのだよ」

「そっか、皆とバスケする時に役立ててね!」



これが真ちゃんと俺の日常だ。

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