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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第3章 「駄犬万歳」 青峰×黄瀬

「黄瀬君、また下駄箱大変なことになってますね」

「うわぁ……全部読まなきゃいけないんスかね?」

「1つ1つ想いが篭ってそうですから、読んだ方がいいんじゃないんですか」


朝っぱらから毎日のこの茶番。

それは、黄瀬が朝登校すると、既に下駄箱は手紙の山であることだ。


「あぁ〜、もう。俺は好きな人いるのになぁ」

「…本当に、黄瀬君は青峰君一筋ですよね。犬みたいです」


だがしかし、その青峰には「駄犬」だとか「黄色」とか、酷い呼ばれようだ。


「青峰っちは、堀北マイちゃんしか興味なさそうっスけどね」

「それはどうでしょうか」

「う〜ん」


項垂れながら教室に入り、席につく。

辺りを見回すと、グガーと鼾を立てて寝ている青い髪の男がいた。青峰だ。


席を立ち上がり、青峰の所へ行く。


「あーおみねっち」


黄瀬が肩を掴んで揺らすと、青峰は目を擦りながら起き上がった。

たちまち欠伸をすると、その瞳が黄瀬を捉える。


「なんだよ、黄瀬…」

「もうすぐ授業始まるっスよ」

「いんだよ、どうせ俺馬鹿だし。黄瀬もだろ?」

「え、俺は寝ないっスよ!それに酷いっス!」


眠たそうな目をした青峰は、また欠伸をして眠りにつき始めた。


「はぁ〜…」



寝顔を眺めていると、何だか微笑ましくなって来る。

寝ていれば可愛いのにな、なんて黄瀬は思った。

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