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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第3章 「駄犬万歳」 青峰×黄瀬

休憩時間に入ると、黄瀬はそそくさと青峰のもとへ向かう。

これもほとんど日課のようなものだ。


「青峰っち!」

「あん?また黄瀬か」


青峰はそう言うとガタンと席を立ち上がる。


「どこ行くっスか?」

「んー、テツんとこ」


黄瀬が犬のように青峰にくっついて歩く。

図書室で黒子を見つけると、青峰は黒子に近付いた。


近付くと、黒子が背後を振り返って黄瀬と青峰に気が付く。


「どうしたんですか。青峰君に、黄瀬君」

「暇だったからさ」

「黄瀬君が居るじゃないですか」

「いっつも居るから飽きた」


頭をゴリゴリと掻く青峰に、黄瀬はガーンと効果音が出るような顔をする。


「なんスかそれ、俺といるのがそんなに暇っスか」

むすっとして言う。

「居ないと違和感があるくらいだな」

その発言に黒子がふふ、と笑う。

黄瀬は頬を膨らませ、言いたいことがありそうな目で青峰を睨んだ。



「それでよ、テツ。いっつもここで何してんだ?」

「普通に読書です。青峰君は本読まないですし、暇でしょうから教室に戻りますか?」

「おう、そうしてくれると嬉しい」

会話が終わったようだ。

黄瀬は出る幕無しでずっと2人の会話を聞いていた。


そして、青峰と黒子が並んで図書室から出て行くのを、完璧空気になった黄瀬が着いて行く。

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