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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第4章 「もっと乱れて」 青峰×火神

一方青峰は、久しぶりに火神に会い、熱を燻らせていた。



「構えってばー」

「なんだよっ」


俺は、久しぶりに会う青峰とまともに顔を会わせられない。

なのに、こう甘えられるともっと話しにくい。


内心、凄く嬉しいのだけれど。


「なぁ、久しぶりだろ?」

「ん…」


少しだけ後ろを振り向くと、青峰の顔がドアップに映っていた。


そのまま青峰の唇が近付いてきて、やがて俺の唇と重なる。


「んっ」


バサッと、手に持っていた本が落ちる。

不意にキスをされ、戸惑う。

俺は、高鳴る鼓動を抑えるのに必死だった。



「あ、おみ…ねっ」


青峰の熱の篭った瞳が俺を直視する。

その瞳に捉えられた俺の瞳は、もう逃げられない。



「ん…はっ」




唇が離れて行く。

そうして、俺の体は宙へ浮く。


「ベッド、行くぞ」

「自分で、歩ける、から」


俺は無理矢理青峰から降り、支えてもらいながら歩く。



「つーか、キスだけで腰砕けになるとか。どんだけ淫乱なんだよ」

「うるせ…っ」


涙目になりながらも、青峰を睨む。


「うわ、それ、誘ってるようにしか見えねぇよ」


と言われたので、睨むのをやめ、普通にベッドへ座る。


すぐに青峰もベッドへ乗り、俺へ近寄る。



そして、また、唇を重ねる。

倒れ込むように、唇を重ねたまま押し倒される。


「ん…優しくする」

「…ったりめーだ…っ」


青峰の手が、俺の手を優しく包んだ。

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