テキストサイズ

妄想でいず、暴走中。

第3章 君と、となり。


矢浪君と、隣の席。昨日の今日で、なんなんだろうこの偶然。

矢浪君にはあのノートを見られた訳だし、頭の中お花畑とか言われたし…正直ちょっと怖い。

矢浪君はこのクラスの学級委員。女の子たちがクールでかっこいいとか騒いでたのを聞いたことがある。多分結構モテるんじゃないかな。

確かに背も高いし、頭もいいし、噂によると格闘技を習っていて、強いらしい。確かにかっこいい。


でもでも、あのノートを見られたということを考えると、ただただ矢浪君が怖くて仕方ない。


(秘密をばらされたくなければ俺のサンドバックになれとか言われたらどうしよう)


頭の中に、鬼のような形相で殴ってくる矢浪君が映し出される。


(うぅ、痛いのはやだよぅ…)


涙目になりながら、ちらりと隣の矢浪くんの様子を伺う。目があった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ