妄想でいず、暴走中。
第3章 君と、となり。
ばっ!とすごい勢いでついつい目を逸らしてしまった。もしかして私の考えてること読まれてた!?
「日向?」
声をかけられたので再び矢浪君の方を向く。あぁ、もうなんか、ごめんなさい…。
「昨日のことは、誰にも言わないから。」
「へ?」
「そのかわり、」
その代わりサンドバックですか…!?痛いのはやだけど、でもあのノートのことを誰かに言われるぐらいだったら…!!
ぎゅっと目を瞑って、矢浪君の言葉を待つ。大丈夫、サンドバックぐらい、大丈夫!
「俺と、友達になって欲しいんだ。」
「はい!精一杯頑張ります…って、え?」
今、なんて?
「あはは、頑張ってくれるの?ありがとう」
えっと、聞き間違いじゃなかったら、友達になって欲しいって言われたような。
いや、都合のいい幻聴かもしれない。念のため確認しておこう。
「えっと、サンドバックだよね…?」
矢浪君はクスクス笑いながら言った。
「なに、サンドバックって!友達になってほしいって言ったんだよ。」
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