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妄想でいず、暴走中。

第4章 はじめての、デート。



魚のトンネルを通ったりペンギンと触れあったり、水族館を存分に楽しんでいると(俺は水族館を、と言うよりそんな日向の姿を見て楽しんでいたわけだが)いい時間になったので、館内の喫茶店で昼食を取ることにした。

ここの喫茶店、各席に小さな水槽が設置してあり、熱帯魚が数匹優雅に泳いでいる。
日向は嬉しそうに、食事中も飽きずに熱帯魚を眺めていた。


日向もこの喫茶店を大変気に入ったようだし、午後のイベント、イルカショーまで時間があったので、時間までここでのんびりすることにした。



と、コーヒーを飲みながら、ずっと気になっていたことを日向に聞いてみることにした。



「日向は、妄想が好きなの?」

「へ?」


日向は熱帯魚から目線を外し、びっくりした顔で俺の方を見た。

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