
夏の秘密
第16章 悲劇
総一郎「和田康弘?そんな名前、聞いた
事ないけど…」
夏「中学の時の同級生で、お兄ちゃんと
最近も連絡取り合ってるって」
総一郎「その人、信用出来るのか?」
夏「ちょっと怪しい感じだけど…大丈夫
二人で会わないようにするから」
総一郎「もしもの時は言えよ、俺も一緒
に行くから」
夏「うん、ありがとう」
総一郎「…夏」
夏「…」
総一郎「…遅いからもう戻れよ」
夏「先生?」
総一郎「…」
夏「…」
一瞬
見つめ合ったものの
総一郎は夏に触れてこようとしなかった
セックスはしなくてもキスくらい
おやすみのキスくらいは
してくれていたのに
何故だろう…
夏「…」
総一郎「…」
風太との事を考慮し
総一郎は夏に触れようとしなかった
その結果、夏と総一郎との間に少しずつ
溝が出来はじめ
そしてついに
あの事件が起きるのだった
