
夏の秘密
第16章 悲劇
それは
ある夕方の事だった
夏「メール、和田さんからだ」
康弘から届いたメール
その内容は
「晴の事で伝えたい事があるから今から
会いたい」
というメールだった
夏「…」
待ち合わせ場所は
駅近くにある喫茶店だった
二人で会うのには抵抗があったが喫茶店
だし
他にお客さんもいるだろうと
夏は総一郎に相談せず一人で会いに行っ
てしまった
夏「…ここだ」
待ち合わせ場所の喫茶店は
路地裏にある少し古びたお店だった
店内にお客さんの姿はなく小さな店だか
らか
従業員も一人しか
いなかった
夏「…」
店員「いらっしゃいませ、ご注文は」
夏「レモンティーをお願いします」
店員「かしこまりました」
店員に注文を伝え
窓際のテーブルに座った夏
席に着くと
注文したレモンティーが運ばれ
何も考えずレモンティーを一口飲んだ夏
しばらくすると康弘が
店に現れた
康弘「夏ちゃん、お待たせ、遅くなって
ごめんね」
夏「…いえ…平気…でっ…」
康弘「夏ちゃん?」
夏「…あれっ…なん…か…っ」
