テキストサイズ

夏の秘密

第18章 二人だけの秘密



晴「…」


わかっている
夏にだっていずれ男が出来る
自分がどんなに想っても、この想い、気
持ちが
叶う事はない


晴「…」

夏「お兄ちゃん、ご飯出来てるよ」

晴「…あぁ」


夏も晴も
お互いの気持ちに気づきながらも
兄妹という肩書きが邪魔をし先に進む事
が出来なかった
そして…


夏「お父さんの分は別にとってあるから
たくさん食べてね」

晴「…ありがとう」

夏「えへへ」

晴「…」


そして
晴はある決断をする
それは夏の将来を考え決断した事だった
が…


父「寮に入る!?」

夏「嘘っ…」

晴「どうしてもその高校に入りたいんだ
でも家から通うのは難しいから…」

父「そうだな…でもそうなると寂しくな
るな」

晴「ごめん…」

夏「…」


晴の出した決断
それは高校進学を機に家を出て寮に入る
事だった
夏と離れれば、距離をおけば
この気持ちはなくなる
そう思っていた
でも…


晴「…」


コンコン(部屋をノックする音)


晴「はい」

夏「お兄ちゃん…ちょっといい?」

晴「夏…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ