
夏の秘密
第21章 看病
勇助「大丈夫か?」
夏「…ありがとう」
勇助「…」
ベットから落ち
床に倒れ込んでいた夏
立ち上がろうにも熱のせいでふらふらし
てしまい
夏は勇助に手を貸してもらい
ベットに戻った
勇助「薬、飲んでないのか?」
夏「…うん」
勇助「熱あるんだろう?ちゃんと飲まな
きゃ治るものも治らないだろう」
夏「…ごめんなさい」
勇助「風太は?トイレか?」
夏「さあ?知らない…」
勇助「ったく…」
風太はいない
戻って来る気配もない
こんな状態の夏を一人にするワケにいか
ず
勇助は一晩
夏の看病をする事にした
勇助「とりあえず、何か食べて薬飲まな
いと…」
夏「あっ、お菓子だったら棚に」
勇助「お菓子か…でも仕方ないか…」
この時間
食堂はもう閉まっているし
コンビニに行こうにも時間的に寮からの
外出は無理な時間
しかし
すきっ腹で薬を飲むワケにいかず
勇助は棚からドーナツを一つ取り出すと
夏に食べさせた
勇助「ほらっ、これ食べて薬飲んで」
夏「ありがとう」
