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夏の秘密

第21章 看病



夏「薬が効いてきたのか、だいぶ楽にな
ってきた」

勇助「そっか、良かった」

夏「もう大丈夫だから…勇助も部屋戻っ
て、風邪移ったら大変でしょう」

勇助「…うん」


勇助は一晩
夏の看病をするつもりだったが
勇助はサッカー部のエース
そんな勇助が風邪を引いたら部員みんな
困ってしまう
それに
もし翌朝
夏の部屋から勇助が出て行くのを
誰かに見られたら…


勇助「…まずいよな」

夏「勇助?」

勇助「…わかった、帰るよ」

夏「わざわざありがとう」

勇助「…じゃあ」


部屋を出て行こうとした勇助
しかしドアの前で立ち止まり勇助は夏の
目を見つめ…


勇助「…夏」

夏「何?」

勇助「この前の事だけど…」

夏「…うん」

勇助「俺、誰にも話す気ないから」

夏「わかってる」

勇助「あと…」

夏「?」

勇助「俺…好きだから…」

夏「えっ?」

勇助「色々悩んだけど好きだから…全部
全部引っくるめて夏の事…」

夏「勇助…でも私…」

勇助「今は返事しなくていいから」

夏「…勇助」


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